子どもの死因、1位は自殺。

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「子どもが自ら命を絶つ」これってかなり異常だと思いませんか?

先日もニュースで「コロナ禍で子どもの自殺が急増している」とやっていました。
私も、以前に調べていたので、その内容を記事にしました。→「コロナ禍における自殺率の増加に関しての恐ろしいデータ」

今回はまた別のデータとして厚生労働省が出している「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」という資料のデータを紹介します。
この資料の中に年齢別の死因が載っているのですが、そのグラフを見てください。
ちょっと見にくいですが、赤枠が10-19までの年齢層で、その中の紫色(ピンク色?)の部分が「死因が自殺の割合」です。
如何に若年層の自殺割合が多いかわかりますよね?

実は、これは今に始まったことではなく、若年層の死因のトップが自殺であるのは、以前からの傾向です。
先進国でもこんな国は日本と韓国ぐらいです。


ちなみに、自殺の次に多いのが「不慮の事故」です。
でもよく考えてください。
この不慮の事故の中には、「本当は自殺だけど、はっきりしないから事故扱い」が、かなり含まれていると言われています。
自殺者数は「自殺とはっきりしている件数」であって、どうしても実態よりも少なく出る数字です。

さらに、「遺体が見つかっていないと、事故にも自殺にも含まれない」のです。
つまり「行方不明者」は数に含まれません。
実は日本は先進国の中でも、非常に自殺が多い国ですが、「行方不明者」も非常に多いのです。


警察庁生活安全局生活安全企画課の出している「令和2年のおける行方不明者の状況」によると、
2020年の行方不明者数は全体で、約77,000人です。
(警察に行方不明者届が出された者の延べ人数で、増加数ではない)

そのうち、子どもの行方不明者は、
10代で12,860人
9歳以下で1,055人
合計13915人です。
(警察に行方不明者届が出された者の延べ人数で、増加数ではない)

なんかどんどん暗くなってしまいますが、言いたいことは「自殺とはっきりしてる数も多いけど、実際はさらに多い」ということです。
これを放置していて良いわけないですよね。


では、子どもたちの自殺の原因はなにか?
これは非常に難しい問題で、わかっている範囲での自殺理由とは、

1.「進路に関する悩み」が55人で最多。
2.「学業不振」が52人。
3.「親子関係の不和」が42人。

となっていますが、進路に関する悩みや学業の悩みなどは、ほぼ100%の子どもが悩む事です。
実際は「進路に関する悩みで自殺した」のではなく、根本は「多様性」の問題だと思います。
「進学に失敗したら人生終わり」というように、自分の人生の多様性に気づいていないから、思い詰めてしまう子も多いのではないかと思います。
塾などでも「死ぬ気で勉強!絶対に負けるな!」「落ちたら終わりだ!」というように、受験生に発破をかけたり、勉強する気にさせるために「勉強しないと将来◯◯になるぞ!」みたいに、子どもの将来に不安を煽って、勉強させているのではないかと思います。
そうする事で「受験に失敗したら人生も失敗。もう死ぬしか無い」という気持ちになってしまうのではないかと思います。
つまり、考えが凝り固まってしまった、「画一性」の考え方になっている状態です。

確かに「画一性」の考え方は力になることもあります。
ただ、その分、駄目だった時は悲惨になる考え方です。

なので往々にして「誰かに無理やり強制させる」時に使われる手法です。
たとえば塾の講師が「生徒のために」という大義名分で、「受験に失敗したら、人生終わりやぞ!死ぬ気で勉強しろ!」というのは、結局は自分の評価に繋げるために、生徒を「画一性」の状態に仕立て上げているのです。
洗脳の一種と言ってもいいでしょう。あまりに危険です。

こういう色々な大人の思惑が、子どもを自殺に追いやっていると思います。
もし、同じようなことを子どもに言っているのなら、やめたほうが良いと思いますよ。

仮に大手企業に入っても、まったくやりたい仕事じゃなかったり、嫌な上司にあたったり、すれば、それは幸せな人生と言えるのでしょうか?
40年以上もそこで働けますか?
本当にそれが子どもの幸せですか?
もし、学歴を重視するのなら今すぐ日本から出て、アメリカや中国にでも言ったほうが良いと思います。
日本最高の東京大学でも、世界の大学ランキングでは35位です。
学歴重視するなら、ちゃんとオックスフォードとかを目指しましょう。

という事で、学業が大事なのは重々わかりますが「勉強しろ!」と同じ数だけ「それがすべてじゃない」という事も教えるべきです。


ちなみに、上のグラフを見る限り、10代以上に自殺の割合が多いのが20代です。
死因の6−7割が自殺です。

今まで多様性の考え方を身に着けて来なかった子たちが、社会に出た、思い詰めて自殺しているように思います。
つまり根本は同じ原因だと思うのです。

おそらく、表面的なきっかけは人それぞれだと思います。
「仕事がうまくいかない」
「結婚を誓いあった恋人にフラれた」
などなど。
もし、それまでに、もっと多様な考え方を身につけていれば、死ななくても済んだのではないか、と思います。

もっと多様な生き方を認める社会が、子ども達のために必要です。
そのためにはまず、大人の一人一人が多様な考え方を認めないといけません。

あと、「社会は甘くない」とか「働くのは大変なんだ。みんな我慢してがんばってるんだ」みたいなこと言うのもホントにやめた方が良いです。
将来に希望が持てない原因です。
個人的には学校よりも、よっぽど楽しいのが社会です。
そういう人もたくさんいます。

仮に自分が楽しくないとしても、子どもにもそのマインドを押し付けるのはなんの意味のない行為です。
子どもの将来を楽しいものにしたいなら、まず自分がそうなるように努めるべきです。

子どもは親の写し鏡です。
子どもに変わってほしいなら、まずは親が変わらないといけません。

もっと子どもの自殺問題考えていきたいと思います。